star light.


あまり遠出はできないので、近所の小さな山の上に登った。


とはいえ、ちょっとばかり有名なれっきとした夜景スポットでもある。



南京錠に名前を書いて掛けると、その2人は永遠に続く…なんて迷信もある。



「南京錠…かこ?」


案の定美緒はそう言ってきた。


俺が承諾すると、美緒は嬉しそうに南京錠を買って俺たちの名前を書いていた。


名前を書いたのと反対の面に何かを書いていたけど、俺には見せてくれなかった。


「だめ!絶対秘密だもん!」


そう言って結局見せてもらえないまま美緒は南京錠を掛けてしまった。




「夜景綺麗だね…もっと他の夜景も見てみたい!」



美緒は無邪気に喜んでいた。



小さなベンチに2人で座った。



< 17 / 51 >

この作品をシェア

pagetop