star light.
「末期癌だって。ハハハ、笑えねー。とうとうツケが回ってきたかって感じ?」
美緒がどうしても話したいことがあると言ったので、彼女をうちへ招いた。
彼女と付き合って半年。
思いもよらない告白だった。
ずっとヤンチャだった彼女が、俺に出会って変わったと言ってくれた。
まだ彼女には言っていなかったが、本気で結婚も考えていた。
なのに。
「余命?つっーの?なんかわかんないらしい。いつ死んでも別におかしくないんだって。1ヶ月かもだし、1年かもなんだって。むつかしーね。」
鈍器で頭を殴られたみたいな、そんな衝撃が俺を襲った。
1ヶ月?1年?
俺より5こも歳の離れたこんなにいい子が?
死ぬ?
「どうする?めんどくさそうだし、別れとく?」
彼女はいつもの笑顔でそう言った。
精一杯の笑顔だっただろう。
でも俺は、涙で返すしかなかった。