star light.


病室に戻ると、お母さんの姿はなく、美緒の目は覚めていた。




「拓也…ごめんね、倒れちゃったみたい。」




「俺の方こそごめん。本当にごめん!!!」




俺は頭を下げた。



「やめてよ、本当に大丈夫だから。……離れちゃやだからね?」




美緒は涙目でそう言った。




「…ありがとう。」




ギュッと美緒の手を握った。


< 21 / 51 >

この作品をシェア

pagetop