star light.


写真は美緒の実家の近所の写真屋さんで撮ってもらった。



美緒が綺麗で本当に感動している。




美緒はこれで終わりだと思っている。
が、これで終わりじゃないんだな。




俺の家の玄関の前には、スーツ姿の美緒のお父さんが立っている。



バージンロードを歩いてもらうためにね。



「拓也くん…本当にありがとう。」



お父さんは目に涙を溜めていた。



俺は首を横に振った。
美緒は頭にハテナを浮かべながらも、特には気付いてなさそうだ。




「じゃあ、ちょっとここで待っててね。」



「え?行っちゃうの?」



美緒は淋しそうに言った。
でも俺はこれからが楽しみで仕方なかった。

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