star light.


美緒が俺の耳元で"ありがとう"って囁いた。


これは成功ってことでいいのかな。


とにかくそのありがとうが嬉しくて、俺はまた泣いてしまった。


俺は案外泣き虫なのかもしれない。




美緒の体調のこともあり、すぐにお開きにした。


美緒はずっとニコニコしていて楽しそうだった。



暇さえあれば、ありがとうって言ってくれた。



その度に俺は美緒を抱きしめた。




19歳、おめでとう。



正直俺はこの時を諦めてたことがある。
祝えないんじゃないかって、思ってた。
あと1年すればお酒も飲めるよ。
美緒はもう解禁しちゃってるけど…
俺は楽しみにしてるから。




次の日の朝だった。
美緒が倒れた。

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