Octave~届かない恋、重なる想い~
「結子さんは、こんな私の事を受け入れてくれました。そして『はい』と言ってくれたんです。
信じられない気持ちでした。
宇佐美さんの病室で久しぶりに会って以来、まだ二日ですが、彼女とはたくさんの事を話し合いました。
お互いの立場を理解した上で、結婚しようと考えています……そうだよね?」
最後の問いかけを私に向けて、また父に向かって話しはじめる。
「私達の結婚を、認めて下さい。
お願いします」
雅人さんが深々と頭を下げたので、私も一緒に頭を下げる。
数秒間、そのままだった。
父の返事を待っているその時間、もしかしたらすべてを見抜いているのかも知れない、だとしたら反対されると思って、内心びくびくしていた。
信じられない気持ちでした。
宇佐美さんの病室で久しぶりに会って以来、まだ二日ですが、彼女とはたくさんの事を話し合いました。
お互いの立場を理解した上で、結婚しようと考えています……そうだよね?」
最後の問いかけを私に向けて、また父に向かって話しはじめる。
「私達の結婚を、認めて下さい。
お願いします」
雅人さんが深々と頭を下げたので、私も一緒に頭を下げる。
数秒間、そのままだった。
父の返事を待っているその時間、もしかしたらすべてを見抜いているのかも知れない、だとしたら反対されると思って、内心びくびくしていた。