初恋シグナル~再会は恋の合図~


「おーいーしーいっ!!」


「あはは、クリームついてるよ」



抹茶のスイーツを扱うカフェでひとやすみしていた私たちの班。


幸せそうな顔で抹茶パフェを頬張る弥代の頬についていたクリームを指ですくいとってあげた。



「やだー、ふたりとも、なんか恋人同士みたい」



班のひとりがそう言って笑う。



「えー?ばれた?」


ラブラブだもんねー!なんて、弥代とふたり顔を見合わせて腕を組む。



「美少女ふたりがもったいないから!」


「そうだよ!それに美祈はそれじゃ浮気じゃん!」



いやいや、弥代が美少女なのは当たり前だけど私は全然……、って、え!?



「う、浮気!?」



何の話!?


とびっくりして、店内なのも忘れて素っ頓狂な声を上げてしまっていた。



「「しーーーっ!!」」



と、皆にたしなめられて、ハッと掌で口を覆う。




は、恥ずかしい…!!


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