初恋シグナル~再会は恋の合図~


「ほらほら、この際ホントのこと言っちゃいなよ!誰も怒んないから」


「いやいやいや!!」


付き合ってなーーいっ!!


と、ぶんぶん首を振って否定。


だけどみんなは信じていないようで、なんだか微笑みながら温かい視線を向けられていた。


……なに、その、「わかってるから」的な視線は!!



「みんな、美祈と辻村くん、ほんとに何でもないみたいだよ?」


見かねた弥代が、私を庇うようにそう言ってくれた。


「え、えー?……そうなんだ?」


「そうそう」



弥代と私の仲がいいのは周知の事実なので、私が下手に否定するより弥代が言ってくれた方が説得力があったようだ。


「えー、そっかぁ……。なんか残念」



みんな、なぜか残念がりながらも引きさがってくれた。


いや、ほんとに残念って、なんで!?


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