初恋シグナル~再会は恋の合図~
「……そろそろ気付いてあげなよ」
「?」
さっきから何言ってるの、この人。
「俺があんたを名前で呼んだりなんかしたら、それこそ仲直りできなくなるでしょ」
「はい?」
仲直りと名前と、一体何の関係があるの?
私はぐるぐると頭が混乱を来たし始めているのを感じた。
「あんたが思ってるよりずっと、アイツ、独占欲強いんだから。
……でもま、試してみるのもいいかもね?」
混乱する私を差し置いてひとりで納得したらしい佐竹くんは、背もたれから手を離した。
「……じゃ、せいぜいマネージャー頑張んなよ、美祈」
「!?」