初恋シグナル~再会は恋の合図~
2日目の日程も無事終え、いよいよメニューは明日の他県の高校との練習試合を残すのみとなった。
1日目は県内の選手のレベルの高さにただただ驚いて。
2日目は高野コーチのお話を聞けて、マッサージや食事管理なんかの簡単な実習も受けられて。
ものすごく、私にとっては充実した日程だった。
今は、夕飯も終えて自由時間。
短い時間だったけど、みんな結構仲良くなれたみたいで、賑やかな笑い声が溢れている。
私は寝る前に飲み物が飲みたくなって、自販機にジュースを買いに部屋を出た。
ちなみに、同じ宿舎に泊まってはいるけどマネージャーと高野コーチの女子組は、男子たちの部屋から少し距離のあるところにまとめて大きな部屋が割り当てられている。
「あ」
辿りついた自販機コーナーには、先客がいて。
丁度、お風呂上がりらしい辻村くんが自販機からペットボトルを取り出していた。
「長谷川も飲みもの?」
「うん」