初恋シグナル~再会は恋の合図~


「こんな暴力女のどこがいいのかね、真二は」



「よ、余計なお世話っ!」




思わず顔を赤くして言い返すと、一瞬意外そうな顔をした佐竹くんは、にんまり笑った。



「へぇー?その感じだと、真二の気持ち知ってるんだ?」


「佐竹くんには関係ないでしょ!ていうかなんで佐竹くん知って」


「あんな分かりやすいの、アンタ以外みんな気付いてたと思うけど?」



さらりと言われて、私は目を丸くした。


な、なにそれーーっ!!



「な、なな」


言い返すこともできずに呆気にとられていると、佐竹くんはポカッと頭を叩かれていた。


辻村くんに。



「おまえ、人の彼女いじめてんなよ」


「っ!!」


「きゃー、こわーい」


「え、なになに、いま彼女って言った!?」



人の彼女、なんて恥ずかしいセリフを言った辻村くんにおどけて見せる佐竹くん、それにどこからか現れた瞬くんまでもが興味津々って感じで入ってきて。



「もーーっ!!!さっさと自分のポジションつく!!」



たまらず叫ぶと、ニヤニヤと瞬くんと佐竹くんが私を見る。


なにその気持ち悪い視線!!


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