初恋シグナル~再会は恋の合図~
辻村くんに、もっとチームに溶け込んで欲しい。
うわべだけじゃない、そういうやりとりを通して、辻村くんが皆を信頼できるようになったらいいと思う。
「……分かってねぇな」
「え?」
「今日、あそこでキャプテンが来てなかったら、どうなってたと思う?」
「……それは」
「言いたいことを言い合えるチーム、なんて、無理だ。
同級や後輩ならともかく、いくら藤桜から来たと言っても3年にとっては俺は後輩。しかも、新入り。
そんな俺の言葉なんて、素直に受け入れるわけねーだろ。ムカつく2年、くらいにしか思わねぇよ」
「でも、もう少し言い方を考えてあげたら……」
「……今日、他にどんな言い方があったって言うんだよ」
「……うーん……」
とりあえず、先輩に対してなんだし、敬語、とか?