初恋シグナル~再会は恋の合図~
「なんで日本史だけこんなにできないんだよ!!」
「ええぇーーー」
そんなこと言われても!!
「だから、苦手なんだってばーーっ!」
「なんで世界史選択にしなかったんだよ!」
「だって好きなんだもん!!」
なぜか選択を怒られる。
理不尽!!
「好きなら頑張れよ!」
「う……」
それは、ごもっともデス……。
「じゃあ、これ覚えたら休憩な」
「やったーー!」
ケーキ!
と喜んだのも束の間。
「ええっ、これ!?」
「さっさと覚える!」
渡された暗記範囲に泣きたい気持ちになりながら、私は頭をフル回転させて暗記を開始したのだった。