not ANGEL but BENUS
でも僕の「ひかげ」という名を知ってる人は少ない。

知り合い?いやいやいやいやあり得ない。誰よこのアブナイ人は!?



ズガン!!という音が止んだ。はあはあと切らしている息をなんとか納めようと、口を押さえて息をしている。前にかがんだ拍子に、地面に涙がぼろぼろこぼれた。

全てをやりきったと言わんばかりにショットガンを取り落とし、ペタリと崩れた。



「ううううぁぁぁぁ――――――っ!!」


号泣しながら頭を抱える彼女………流流流は、叫んだ。悲鳴だ……そして、狂喜。


「な、何なんだよ……これ」


僕を囲む、死体と、絶叫する女の子。どんな物語だ。奇抜過ぎるも程がある。


…僕が望んだのか?死ぬ間際の夢?僕のノーミソってこんなこと考えてたのか?ふざけんなあり得ねえ!こんなグロテスクな光景、目にした事も耳にした事も考えた事もない。

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