40歳 朝、勇者に任命される
「お詫びに、10代の体にしてあげました」
えっ?
とりあえず、自分の目で確認できる手を見た。
木目細やかで、つるりんとした、美しい肌。
ついつい見とれる。
若かったときは、こういう、自分の持っている、
若さに、気づかなかったのだ。
今思えば、何てもったいない。
「・・・あ、でもダメよ。
パートに行かないとだし、子供見ないとだし」
「それは、問題ないです。
あなたの世界での時間は止めておきます。
毎日5時間、危険手当込みで時給2000円。
こちらでのお金は用意できないので、
それ換算の金かプラチナで報酬をお支払いします」
それを、売ればいいわけか。
近所に買い取りの店ができたばかりだ。
自分の目がキランと輝くのがわかった。
「でも・・・」
あたしはつぶやいていた。
何が自分をためらわせているのか、もはや分からない
えっ?
とりあえず、自分の目で確認できる手を見た。
木目細やかで、つるりんとした、美しい肌。
ついつい見とれる。
若かったときは、こういう、自分の持っている、
若さに、気づかなかったのだ。
今思えば、何てもったいない。
「・・・あ、でもダメよ。
パートに行かないとだし、子供見ないとだし」
「それは、問題ないです。
あなたの世界での時間は止めておきます。
毎日5時間、危険手当込みで時給2000円。
こちらでのお金は用意できないので、
それ換算の金かプラチナで報酬をお支払いします」
それを、売ればいいわけか。
近所に買い取りの店ができたばかりだ。
自分の目がキランと輝くのがわかった。
「でも・・・」
あたしはつぶやいていた。
何が自分をためらわせているのか、もはや分からない