私は彼の浮気相手!?~初恋相手はイケメン美男子~
俺んちに着き、奈々ちゃんと優が待っていた。
「おいおい葵おせぇぞー」
「葵君が言い出しっぺのくせにー」
二人は待ちくたびれたのか顔が膨れていた。
こいつらどんだけ似た者同士なんだよ…
「わりぃな遅くなって」
「雅ちゃんが連れてかれたってほんとかよ」
「ああ電話繋がらねぇんだ。多分どっかの廃工場にいるんだと思うけど」
すると奈々ちゃんは何かを考え込んでいた。
「奈々ちゃんどうしたの?」
優は奈々ちゃんの顔を覗いた。
「ねぇもしかしてあそこの廃工場じゃないかな…あたしと雅の中学の近くにある廃工場。
雅がよく隼人君と遊んだって言ってたから。」
「行こう葵!奈々ちゃん!」
優はそう言って先に走り出した。
あとから俺と奈々ちゃんもついて行った。