私は彼の浮気相手!?~初恋相手はイケメン美男子~
雅の誕生日プレゼント買うためーなんて言えねぇーww




ええい適当にごまかしとけ!




「別に何も隠してねぇよ。家賃稼ぐためって言っただろ。」




『嘘。何か隠してる。何かやましいことでもあるんじゃないの?』




雅はおそらく勘違いをしている。




雅は俺が浮気をしていると勘違いをしていると思う。




まあそう思われてもしかたねぇか。




連絡しなかった俺が原因なんだし。




連絡しなかったのは雅に会いたいという衝動を抑えるため、バイトに集中するためだ。




そして雅の誕生日プレゼントを買うためでもある。




雅には悪いがと思って連絡しなかったんだけど、余計不安にさせちまったな。




でも今は雅には我慢してもらうしかない。ほんとにごめん雅。




「別にやましいことなんかねぇよ。続きは明日にしてくれ。寝たいからさ」




『…なにそれせっかく心配してかけてきたのに…もういい!葵君の馬鹿っ!!』




―――…ブツッ…プープー…




雅は悲しそうな声で言って、一方的に切られてしまった。
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