主婦ミラ子の叫び

それは
二匹の…
もとい、二人の息子の事であった

5歳と3歳
全く、かわいくない盛りである

二人の息子のお陰で
ミラ子は怒りすぎて
シワはふえるわ
体重ふえるわ
貯金へるわ
すんません
貯金、関係ないっすよね

まず、長男
彼は将来
北海道で斎藤と渡辺とみよちゃんしか
その存在を知らない
劇団三笠太郎への入団を熱望し
ついこの前まで
「洗い物の上手な人」が夢であったが
今では
「洗い物が上手な警備員」
になりたいというではないか
息子よ、ならば警備員の中の警備員
三笠太郎氏の所へ行くがいい
言うたとか言わんとか…

その長男
園から実に砂を持って帰ってくる
スモックのポケットには
常に微妙な量の砂がジャリジャリと
入っているのだ

最近ではミラ子も注意を
するようになったものの
園に通いだした頃は
知らずにそのまま洗い
洗濯物が全てジャリジャリに
なった経験がある

そして、次男
やつは
要注意人物であった
とにかく、色んな物を洗濯機に
入れたがる

フィギアなんかは優しいものだ
ブロック、全然オッケイ

では、何を入れたか…





トイレットペーパー１ロール




これについては
何も語りたくない
つか、思い出したくない
エンドレスに続く
ペタペタと衣類についた
ペーパーを取り除く作業
生き地獄だった

余談だが
やつは、トイレにも
１ロール、流そうとして
詰まらせ大騒ぎになったことがある
後にも先にもあれほど、溢れる様を
私は見たことがない

そして、やつは
それだけでは
気が済まなかった
やつはなんと
自分の履いていたオムツを
洗濯機にほり込んだ事があるのだ

想像できます？
さあ、干そうかって
洗濯機の蓋開けますやんね
そしたら、やったら重いものが
引っ掛かって来るわけですよ

皆さん、見たことあります？
まあ、日本の技術の素晴らしいこと！
よう、こんなけ吸いとるなぁって
くらいオムツ、パンパンでしたからね

さすが、世界の先を行く日本の技術！

って、感心してる場合かっ！
一度や二度ちゃいますからね
それも、黙ってやってますから
ほんま、質が悪い



けれど、ミラ子は
まだまだ、叫ばなければ
ならなかった