金閣消失(A探偵団3)
金閣消失
○夜空
二つ羽根の大型ヘリが急接近し
瞬く間に金閣を吊り下げる。
ピーンと張ったワイヤーの中央から
パラリと大きな垂れ幕がたらされる。
ヘリコプターからライトが当たる。
『金閣は確かにいただいた。変面』の字が浮ぶ。
とその時、池にパッと火が走る。
出羽、亀山、警官らが驚き見とれている。
出羽「消火栓だ!」
亀山「凍結しています!」
皆、うろたえる。
一気に金閣パネルに火がついて
炎は垂れ幕に燃え移る。
ヘリが空高く遠ざかっていく。
強力なワイヤーに吊り下げられて
金閣が夜空に浮かび上がる。
皆、呆然と立ち尽くす。
出羽の叫び声が響き渡る。
出羽「やられたー!」
○東のビル、夜
ジープ2台が急発進して去る。
○東のビル、夜
ジープ2台が急発進して去る。
○茂みの中、夜
6人が見張っている。
太一「あっ!」
亜紀「しっ!」
○池の中央、夜
池の灯油がまだ燃えている。
中央部の跡地に黒い物体が見える。
出羽、亀山と警官が近寄る。
出羽「なにかあるぞ?」
警官「金庫のようです?」
亀山「金庫?あ、ほんとだ」
亀山、開けようとする。
出羽「金庫?開くのか?」
亀山「あ、開きました。何か像が入ってます?」
亀山、そろりと像を出す。
亀山「何か彫ってあります、なになに
『金閣爺』きんかくじい、だそうです」
出羽、近寄ってまじまじと見つめる。
出羽「なんやて?金の角の爺さんで、
きんかくじい、か。くそ!」
二つ羽根の大型ヘリが急接近し
瞬く間に金閣を吊り下げる。
ピーンと張ったワイヤーの中央から
パラリと大きな垂れ幕がたらされる。
ヘリコプターからライトが当たる。
『金閣は確かにいただいた。変面』の字が浮ぶ。
とその時、池にパッと火が走る。
出羽、亀山、警官らが驚き見とれている。
出羽「消火栓だ!」
亀山「凍結しています!」
皆、うろたえる。
一気に金閣パネルに火がついて
炎は垂れ幕に燃え移る。
ヘリが空高く遠ざかっていく。
強力なワイヤーに吊り下げられて
金閣が夜空に浮かび上がる。
皆、呆然と立ち尽くす。
出羽の叫び声が響き渡る。
出羽「やられたー!」
○東のビル、夜
ジープ2台が急発進して去る。
○東のビル、夜
ジープ2台が急発進して去る。
○茂みの中、夜
6人が見張っている。
太一「あっ!」
亜紀「しっ!」
○池の中央、夜
池の灯油がまだ燃えている。
中央部の跡地に黒い物体が見える。
出羽、亀山と警官が近寄る。
出羽「なにかあるぞ?」
警官「金庫のようです?」
亀山「金庫?あ、ほんとだ」
亀山、開けようとする。
出羽「金庫?開くのか?」
亀山「あ、開きました。何か像が入ってます?」
亀山、そろりと像を出す。
亀山「何か彫ってあります、なになに
『金閣爺』きんかくじい、だそうです」
出羽、近寄ってまじまじと見つめる。
出羽「なんやて?金の角の爺さんで、
きんかくじい、か。くそ!」