だぁーッいすき
悠人の唇がゆっくり
離れていく。
なんだろう??
この感じ…
「いきなりごめん。
まきはばかじゃないよ。」
悠人、顔がだんだん赤くなっていく。
ごめんはこっちだよ??
「まき嬉しかった。」
悠人はえっ??
って顔して
目を光らせてる。
いや。
光ってる
涙で…。
そのキスは
優しくて
少し強引で。

愛されてるって
感じたの。

「帰ろっか。」
返事も聞かずに
まきを引っ張って走る。
足はやいな。
さすが悠人だよ。

あっという間に
教室に着いた。
「バイバイ」
悠人が走って帰っていく。

“悠人”

心の中で
そうつぶやいた。

「まき!!」
えっ?!
悠人??
「どっったの?」
なんかあったけな?
「忘れてた。」
忘れ物はないけど…。
「何を??」
なんだろ??
もぉ授業始まるのに
「まきがもう泣かないおまじないだよ。」
おまじない??

―チュッ
えーーーーっ!!
「びっくりした??」
そりゃびっくりするっしょ!!
何度も
うなずいた。
「みんなーっ!
まきに触れんなよ!」
それじゃっ
なんて言って帰っていく。
みんなの視線が痛い。
振り返ると
「どんだけラブラブなんだよぉ〜!」
と騒がれた。
悠人のばか!
嬉しかったよ??
だけどなんか…。
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