だぁーッいすき
みんなにひやかされながら
午後の授業も終わった。


「まきちゃーん!!
一緒に着替えよ♪」
悠人が走ってきた。
「いいけど男子と
女子はバラバラでしょ?」
本当はよくないけど…。
「俺いやだー!!」
かなり甘えてくる。
「そんなこと言わないの!
一緒に着替えよ?」
あぁ。
言ってしまった。
「やったー!!」
悠人は嬉しそうに笑う。
本当に凄いな。
この笑顔は…。
「お姫様。
僕が着替させてあげましょうか?」
変態だ。
智也くんはどう思ってるかな?
「ばか。いいよ。」
早くここから
出たい。
まきは高速で
着替えた。
「悠人!早く行こ」
悠人の手を引っ張って。
いつもなら
逆なのに。
「今日はサッカー部も陸上部もグラウンドだからすぐに会えるよ。」
悠人がにこにこしていってくる。
「そうだね。」
ってことは
智也くんにも空翔にも
すぐに会えるってこと。
「まき!!いつまで手をつないでんの?
着いたよ。」
気付けば陸上部の部室前だった。
「あっ。ありがとう。」
ってかみんないるし…。
悠人は手をふって
走りさって行った。
「こんにちわぁ」
一応、先輩に挨拶をする。
「あ。まきちゃんこんにちわ。」
よかった。
気付いてもらえた。
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