だぁーッいすき
逃げるのは
ズルいって分かってる。
分かってるけど、
無理だった。
悠人は早く来て
智也くんから話を聞いたんだ。
いつもより10分早く学校についた。
「二宮!目どったの?」
伊藤が話しかけてきた。
それでみんながこっちを見る。
「もしかして悠人と喧嘩でもした?」
みんなが心配そうに話しかけてくるけど…。
「寝すぎて…」
ちょっと笑って返した。
あれ?
なんでさきとかいるの?
「ちょっと二宮きて?」
伊藤に呼ばれて廊下にでる。
「あいつらさっきからずっといるんだよ。
山本の机になんか書いてるんだ。」
なんで優奈の机に?
「なんて書いてるの?」
よく考えれば
仲のいい友達なんだから
別に変なことは…。
「それがさー。
よく分かんないんだけど悪口ばっかり言ってんの。
きもいとか弱いとか。」
弱い??
優奈はさきとかにもいったのかな?
いや言えないだろう。
実は弱い。なんて…
もしかしてふられたから。
それで帰ったから?
「もしかしてふられたからとか?」
そんなことないよね。
「実はそれっぽい。」
カッチーンッ!
頭にきた。
「それがそうならかなりむかつくね。」
そういってさきたちの方へ向かっていった。
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