だぁーッいすき
あっと言う間に放課後がきた。
今日は今にも雨がふりそうな雲。
すっごいくもり。
雨降らないかなー。
そう思った時だった。

―バシャ
バケツの水が一気に
ひっくりかえされた音。
そら耳だろうな。
そう思った。
「やめて!!」
??
まきちゃん?
「おい!」
悠人か?
美術室の方から聞こえた。
気付けば
走っていて
美術室の前にいた。
いろんな人の声が聞こえる。
俺だけじゃ無理だ。
「空翔!」
急いで教室に戻り
空翔をよんだ。
空翔は何も言わなくても
分かったみたいで
コクリとうなずいた。
「どったの?」
俺らの様子を見て
おかしく思った伊藤が聞いてきた。
「なんもない。」
それだけいって
俺らは美術室にいった。

―ガラガラ
美術室の中には
田中先輩と3年の女子2人と
びちゃびちゃのまきちゃんと悠人がいた。
「おい!!」
悠人が叫んだ。
だけど先輩たちは
聞こうとしなかった。
「あっ。」
田中先輩のてをみると
ライターと紙が1枚。
「部活の入部用紙」
空翔はそういって
ゆっくり近付いていった。
「来たら燃やすよ?」
キャハハって笑いだす。
なんだよ。
こいつ。
「いいよ。」
まきちゃん。
よくないだろ?
この学校は
一旦やめたら
同じとこには入れないんだよ?
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