だぁーッいすき

「私のため？」
悠人…。
悠人は悪くない。
田中先輩も悠人のことを
愛していたんだよ。
だからあの日から
姿を見せないんだよ？
「悠人は今の自分には
彼女の存在は大きすぎる。
彼女にはもっといい人がいるはずだ。
だから自分をみがく。
そういったんですよ。」
まきにはもっと
いい人がいる？
そんなの聞いたことないよ…。
だめだよ。
帰って来てよ。
「私は悠人くんは…。」
うまく喋れない。
涙が出ちゃって。
「今日の午後。
旅立ちます。
なぜ私が来たか分かりますね？」
まきに会えないから？
何で。
「悠人はすごく幸せだったといってました。
愛する人が出来て。」
悠人…。
戻ってきて？
また好きだ。
まきちゃん
って言ってよ。
「それでは。」
悠人のお父さんが
席を立った。
「待ってください。
5分だけ､ください。」
そう言うとまた席に戻った。
「手紙を書きます。
だから渡してください。」
悠人のお父さんは
コクリとうなずいてくれた。
まきはポケットに入ってた
ルーズリーフにシャーペンで悠人に
手紙をかきだした。