だぁーッいすき
智也くんと
2人きりの部屋は
ドキドキした。
だけど
悲しくもなる。

もしも…。
もしも
前に戻れるなら
もっと仲良くなれた?
気持ち伝えること出来た?
「まきちゃんどったの?」
気付けば
下ばかりみてた。
「大丈夫だよ。」
智也くんは
そっか
なんていって
ケーキを食べ始めた。
まきも
それにつられて
食べ始めた。
甘い生クリームが
たくさんあって
少し吐気がした。
だけど
智也くんの美味しそうな顔をみると
そんな思いもどこかにとんだ。

食べ終わると
智也くんはまきが机の上に置いていた
小さな箱をとった。
「開けていい?」
そう言えば
みてなかったと
思いつつ頷いた。
リボンがほどかれ
箱のふたがあいた。
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