だぁーッいすき
運動会当日。
まきと優奈はずっと一緒だった。

全校男子による
組体操は
きゃーきゃー言いながらみてた。
優奈はもう
空翔と仲良くなったみたい。

騎馬戦は
智也くんと空翔は
上にのってた。

まきと優奈は
ケガしませんようにって
お祈りしてた。

横で
うるさい人たちがいた。

「ともくーん!空翔!」
彼女たちだった。
まきたちは
素早く逃げた。
心が
しめつけられた。
現実は
そう甘くない。
どんな人であっても
彼女には
かわりないから。
ただ
まきたちは
友達だから。


結局みることは
出来なかった。
運動会は
現実をおもいさらされた。
優奈は
すっかり気をおとしてた。
かえるときだって。
下を向いたままだった。
< 169 / 229 >

この作品をシェア

pagetop