だぁーッいすき
「ふざけんじゃねえ!」
空翔を
殴ろう。
そう思ったときだった。
「やめてー!」
泣き声で
悲しく
部屋中に響く声。
「山本…」
ずっといたのか?
聞いてたのか?
「嘘…嘘でしょ?」
俺らの顔を
交互に見る山本。
「…ごめん。」
それを聞いた俺は
もう耐えられなくて。
山本が泣き崩れて。
「お前なんか死ね!」
山本を連れて
出て行った。
「もうイヤ…」
突然立ち止まった山本。
俺は
何も出来なくて。
ただ立っているだけ。
「コーラ買ってくればよかった。」
そういって
笑う山本。
「何で聞いちゃったんだろ」
どことなく
まきちゃんに似ていて。
「でもなんとなくすっきりしたな。」
その言葉に
今度は俺が
止まってしまった。
「なんとなく分かってたから。」
その言葉に
胸が痛くなった。























俺らを




誰か




助けて?




もう
バラバラは




いやだから
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