だぁーッいすき
「まきちゃん!まきちゃんは弱いから俺がおんぶしてあげる。」
おんぶ?
智也くんがまきを…?
えー!!
冗談だよね??
ってかもう準備してるし!!
「おいで。」
智也くんの背中大きいよ…。
「まきは重いから…。智也くんつぶれちゃう。それに…。」
まきの心臓が破裂しちゃうよ…。
「のーれっ!!」
なら遠慮なく…。
「よいしょ!」
智也くんって背たかいな。
「大丈夫?」
なんかかなり落ち着くよ。
「大丈夫だよ。まきちゃん軽いよ。」
嘘だーっ。
智也くん優しすぎだよ…。
「部活なに入る?」
わかってるよ…。
智也くんはサッカー部だよね…。
まきは…。
「俺は…。分かんないな。まきちゃんは?」
あれ?
サッカーは?
「分かんない…。サッカーは?」
思いきって聞いてみた。
「サッカーは好きだけど…。だめ。まきちゃんもだめ。危ないから…。」
なんで?
なにがだめ何だろう?
何で危ないんだろう…。
「…そうなの?なら智也くんは足速いから陸上は?」
智也くんは
噂で小6の時の
スポーツテストの50м走を6.7秒で走ったらしい…。
「なら…。まきちゃんも陸上入ってくれるなら入るよ。まきちゃん足速いって噂あるよ。」
速くない…。
かなり遅いと思う…。
小6のときは8.3秒…。
「まきは足遅いけど…。入ろうかなぁ☆」
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