だぁーッいすき
空翔の文字。
電話にでてないのに。
智也くんでたんだ。
なんかあるよね?
やばい。


すぐに服を着て
家を飛び出した。
空翔に電話をする。
出ない。
しょうがない。
空翔の家に連絡。
「空翔くんいますか?」
「猶見公園に行くって言ったよ。」
「ゆう…み公園。ありがとうございます。」
―ガチャ
相手の返事も聞かずに
きった。
走って5分。
誰も行かない場所。

「ハァハァハァ。」
なんか聞こえる。
「なんでまきの家にいるんだよ。」
空翔だ。
「お泊まりだけど。なんか問題ある?」
智也くん。様子が違うよね。
真っ暗で見えないけど。
怒ってる?
「ワケわかんねーしっ。
なんでまきの携帯にでんの?
てか、お前以外に誰かいるんだろーな?」
空翔めちゃ怒ってるやん。
「まきちゃんがお風呂入ってたから。
誰もいないよ。」
そんなに素直にいっていいの?
「ふざけんなよ。お前だとあぶねーだろ。」
空翔!!
何いってるのよ!
「はぁ?意味分かんないんだけど。」
なんで喧嘩してんだーっ?
「お前、まきの気持ち知ってんだろ?」
空翔、何言い出すの?
しるわけないじゃん…。
「ぁー。知ってる。泣いてた。」
嘘?
開いた口が閉じなかった。
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