だぁーッいすき
目を疑った。
家の前には空翔が。
「あっ。」
思わず声が出てしまった。
空翔が振り返る。
「なんでこんな時間にまきを連れだしてんだよ。」
もしかして
空翔はまきちゃんの事が好きなのか?
「散歩行ってたんだよ。」
不安が高まる。
「鍵はちゃんと閉めろよ。」
やっぱり好きなんだ。
「あー。ありがとう。それじゃ。」
笑えなかった。
「おう。」
空翔は帰って行った。
ベットに優しく下ろす。
空翔はまきちゃんの事が大好きなんだって
分かった。
なのにわざわざまきちゃんの恋を応援するって
なんだよ。
ワケわかんねーし。
空翔ってあんなやつじゃなかったよな。
なんでだ?
頭の中が混乱する。
訳ありだな。
これは…。
なんで告白しないんだ?
男の俺が言うのはおかしいが
あいつはイケメンだぞ?
優しいし。
思いやりがある。
しっかりしてて。
もしかして
告白したのか?
ならなぜ普通にしていられるんだ?
ますますわかんなくなってきた。
もぉ考えるのはやめよう。
俺は寝ているまきちゃんの唇にかるくキスをし
そのまま
寝ることにした。
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