だぁーッいすき
学校近くまで行くと
また離れ離れ。
「またね」
何て言葉を交しながら
離れて。
俺は友達の所に行こうとしたら
―グイッ
えっ??
腕…。
巻き付かれてる。
恐る恐る振り返る。

若山千夏
同じ小学校だった。
岡山と同じく不良とか
呼ばれてるヤツ。
「ねぇ。付き合ってよ。」
バカじゃねーのこいつ。
きもいんだよ。
「無理だな。残念」
えっ??
「ならこれ広めちゃおっかな?」
―ヒラヒラ
写真??
あっ。
俺が抱きついてる写真。
まきちゃんに。
「あとぉ。まきちゃんをいじめちゃうよ?」
なんだよ。
こいつ。
もしかして
空翔もか!?
「分かったよ。」
やむをえず付き合うことになった。
ごめん。
なんどあやまったって
届くはずないのに。
結局若山と登校。
「ちぃのことは千夏ってよんでよ。と・も・や。ちゅーして」
なんだよ。
こいつ。
智也って言うなよ。
「しないなら。」
手にヒラヒラ。
「分かったよ。」
―チュ
軽くキスのはずだった。
若山が首に手を回し唇をはなさない。
こいつ女かよ?
まじきもい。
無理矢理のけた。
「今日学校さぼろ。遊び行こう♪」
何言ってんだこいつ??
「無理だ」
またかよ。
「ちぃに反対したら」
うぜー。
「分かったよ。」
ばかやろー。
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