だぁーッいすき
「ともくん。空翔大丈夫??」
悠人が優しく声をかける。
いきなり勢い良く立ったから
イスが倒れた。
「トイレに行こうと思って。
なぁ空翔!!」
何?
「なぁ。」
そういって
また席に座った。
トイレは?
「続き!」
伊藤がみんなを代表して言う。
「したー!!」
おーいっ!
「ヒュウヒュー!」
バカ!
「やって見せてあげようか?」
何言ってんの?
「って言うのはうそー!!」
嘘か。
ちょっとショック。
あっ。
なんかまきまでおかしくなってるー!
悠人。
「やってぇー!」
「みたーい!」
みんなが言う。
悠人、顔真っ赤だよ。
「悠人ぉ。」
まじ困る!
「まきどうする!」
えー!!
「それは求めてる顔だなっ。」
悠人!!
頭おかしい!
「悠人のバカ。」
もう怒っちゃうよ。
「やればいいじゃん。」
智也くん。
声がいつもより低いよ。
「智也!」
ちっちゃな声で
空翔が呼び掛ける。
「ほら!ともくんも言ってるからやれ!」
悠人。
「まき…。」
悠人が悲しそうに言う。
もぉバカ!
―チュッ
今のは
まきからです。
悠人がやや下をみてたから背伸びしただけで
たった。
「すげー!」
みんなが口々に言う。
「まき。ありがとう♪
俺うれしいよ。」
悠人がまきの髪をぐちゃぐちゃにするくらいになでる。
そして悠人は帰っていった。
< 96 / 229 >

この作品をシェア

pagetop