愛 ~②巻~
あれ? なんか・・・。


頭痛い・・・。

体がぶるっと震える。

『しんどい・・・』

私は小さな声で言う。

「大丈夫か?」

宮先が私の額に手を当てる。

皆は私と宮先をジーと見る。


「こりゃぁ・・・絶対的に風邪ひいてるぞ」


宮先は私を立たせる。

「じゃぁ保健室に行ってくるからお前らは復習しとけよ」

「「は~い」」

宮先は私の手を握る。

「歩けるか?」

『ん・・・』

私は頷く。


よろよろよろ。

私はよろりよろりと歩く。

熱が高いと無駄にフラフラするんだよね・・・。

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