愛 ~②巻~
宮先は洗い終わったのかベッドに座っている。


『38.1…度』

「たけぇな…」


宮先は私の額に手を当てる。

「寝るか?」

『眠たくないよ…』

「だよな…」

暇だな…。

「あっ♪トランプでもするか?」


『病人に何をやらせるんだ…まぁ良いけど…』


宮先はベッドの上でトランプを配り始める。

『何するの?』


「ババ抜き」

在り来たりだね…。
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