愛 ~②巻~
『あ~!卵入ってるよ!?』

「おっと…割れてないね!」

龍はホッと胸を撫で下ろす。

危なかった…。

やっと住宅街!

住宅街は何故か人が家にこもる!

だから龍は男言葉が使える!

「あ~重い!重すぎる!」

龍が大声を出す。

『ごめんね…買い過ぎた…』

「謝らなくてもいいから…変わりに一緒に持って…」

龍がう~と叫ぶ。

『あっうん!』

私は一緒に持つ。

「ちょっとは軽くなった!」

『ちょっとって何よ!』

「本当にちょっとなんだし!」

折角持ってあげてるのに!

『家に到着!』

私と龍は家の前でふ~と溜息をつく。

私はドアに手を伸ばす。

『きゃっ!?』

いきなり腕を引っ張られた。

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