愛 ~②巻~
そんな…低くて…優しい声で…


私の名前をよばないで…。


全てを受け入れてしまいそうになるから…。


『ぃゃ…っ…』


私は力一杯、龍を押す。

龍は私から離れる。

「未來…」

龍は私に触れる。


パシッ

私は龍の手を私に触れて欲しくないので…

龍の手を叩く。


『あっ…ごめんなさい…』

私は俯く。

「未來…ごめんな」

龍はそう言って部屋を出て行った…。
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