明日なき狼達
あとがき
 プロの作家でもないのに、性懲りもなくこのような後書きを書いてしまった。

 デスペラードの時と同様、書き終えた後の熱が、まだ余韻となって残っているからなのかも知れない。

 デスペラードといえば、この作品に、澤村と浅井というキャラクターを登場させる事は、当初考えていなかった。

 元々、ストーリーどころか、プロット自体何も無かった。

 無謀にも、書き始めた時点で頭にあったシーンは、松山の最後の所だけであった。

 あのシーンを書きたくて、そこに繋がるストーリーを紡いで行った作品である。



 単なるアクション物、荒唐無稽な作品にはしたくなかったが、どうしても、部分部分でやや逸脱した感も抱かれるかもしれないが、自分なりにぎりぎり踏み止まったと思っている。

 最後に、くじけそうになりながらも、完結出来たのは、何度も励ましの言葉を感想ノートに書き込んで下さった、ファンの皆様のお陰であり、それ以外にも、見えない激励をくれた読者の皆様のお陰です。

 ここに、心から感謝の言葉を記し、御礼の言葉とさせて頂きます。

 ありがとうございました。


  2008.7.8 AM8:53 いなばさだかず


 二年近くの時間を経て、改めてこの作品を読み返しながら、自分の筆力の無さを痛感する。

 推敲をすればするほど、細かな粗が見えてくるのだが、これを完全に書き直すだけの力が、まだ私には無いようだ。

 そんな未熟な作品を晒すというのは如何なものかという思いもあるが、今でもこの作品を読んで下さっている方がいるという事実に、勇気を貰えている事も確かなので、そのまま公開している。

 いずれ、もっと自分自身が納得出来る形に出来る日が来る事を信じ、新たな作品を模索する毎日である。

  2010.5.7 13:34 稲葉禎和


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