BLOOD§INFECTION
その弍
つい最近、俺の序列は30000位昇格した
そして、変わったことといえば周りの視線だろうか
今までは、蔑んだ目しか向けられていなかったが、最近では様々な視線が俺に集中するようになってきた
しかも、今までめいいっぱい俺をけなしていた奴からは更なる憎悪の視線が見て取れる
………なんか、歩きづらい
「比奈くん。」
「は?」
突然もじもじした女の子で行く手が阻まれる
「これ!
良かったら…!!!」
差し出された手には手作りと見られるクッキーと手紙
…………まさかこの中に唐辛子が入ってましたとかいうドッキリじゃ
しかし、やはり男子
受け取ろうと手を伸ばした時
「比奈千春ぅううううう…!!!!!!!」
目にも留まらぬ速さで近づいてくる影が一つ
その影はパシッと女子の手からクッキーを奪うと、これまた光速で影の口の中にクッキーをおさめた
「えっと、あんたはたしか………。」
「神無や!!!」