BLOOD§INFECTION
「では、開始…!!」
周りからうぉおおっと歓声があがる
その歓声を俺に向けているものは誰一人としていないだろう
完全アウェーじゃないか
「おい、まさかお前、武器はそのひょろっとした剣だけじゃないだろうな。」
「………そうだけど。」
俺が質問に返答を返すと、嘲笑の笑いが返ってくる
「ぷ…ははは!!!
とんだ自信家か、あるいはただの馬鹿か!
そんなもの、俺の剣が一撃でも当たれば粉々じゃないか!!」
たしかに、今まで強度とかは気にしたことがなかったが、大丈夫なのだろうか
「ほら、攻撃してこいよ…!!!」
「……………。」
あくまでこちらから攻撃をしかけさせる気満々のようなので、仕方なく構えに入る
そして、ダッシュで距離を縮める
「遅ぇ、よっと…!!!」
彼の一撃を剣で受け止めるが、力が圧倒的にあちらが上だったため、壁にふっとばされる
「ぐ…!!!!」
壁に亀裂が入るほと、半端のない力でたたき付けられたため、口の中に微かに血の味が広がる
「けほっ、けほっ…!」