BLOOD§INFECTION
「弱ぇ、神無様、力量の差はわかりきったでしょう!?
さぁ、決着の宣言を!」
道玄と名乗った男は、うちの方を勝ち誇った目で見る
「……まだや。」
顔を歪めながらうちは呟いた
まだ、比奈千春は本気を出してないはずなんや
「神無様も頑固ですね、早くしないと俺、あいつを殺しかねませんよ。」
今現状、ぱっと見れば比奈千春の勝算は0に等しい
しかし…
「あ……、剣、結構強度はあるんだ。」
当の比奈千春はふっとばされてそんなことを呟いて、のろりと再び立ち上がる
そして跳躍して道玄に切り掛かる
……遅い!!!!!
道玄もニヤリと笑い、再び軽く剣を薙ぎ払って比奈千春をふっとばす
「ぐは…!!!!」
今度は地面にたたき付けられ、軽く吐血
「!!
比奈千春!!!」
先程大口を叩いた相手、璃玖さんを見ると、やはり弱かったと言わんばかりにお面を上げてニヤニヤしている