BLOOD§INFECTION
「な…ん、だ??」
俺は目を見開き、呟く
道玄も俺の様子がおかしいのに気づく
「限界か…?
仕方ない、一気にかたをつけてやろう…!!!!!!」
道玄が力を込めた
…………と思う
しかし、俺の剣にかかる重量はなぜだか先程よりかなり軽くなった気がした
「!?」
今度は道玄が目を見開く
先程まで道玄の重量でのけ反っていた俺の身体は直立し、踏ん張る様子もなく道玄の刀をうけている
「な…に!???」
突然、彼の大きな剣も、体格のいい身体も、ハッポウスチロールのように軽く感じられる
「………降参?」
再び彼に問い掛ける
ぶわっと、彼の額に汗が浮き上がる
周りはけりを付けるといった道玄がなぜ一気に押さないのかを不思議がっているようだ
「何やってんだ道玄!!!
押せぇえええ!」
「そんなクソガキやっちまえ…!!!!」
周りからの熱気の篭った声援