BLOOD§INFECTION
「うるさいいいいいいぃっ…!!!!!!!!!!!!」
道玄は焦った表情で怒鳴る
周りが途端に静まり返った
「言われなくても…!!」
再び更に力を入れた…と思う
しかし、赤子の手を捻るように軽く、特に何も感じられない
「押してないんじゃない、押せないんだねー。」
静まり返った中、璃玖さんが真剣な表情をして呟いた
周りの上位メンバーは信じられないといった表情で視線をデュエルの場に移す
「…降参?」
「おっ、俺はキサマみたいな奴に降参などしないいいいいい…!!!!!!!!!!」
できれば、傷つけたくなかった
ここで降参といえば、神無さんも終了を宣言してくれたはずなのに
人を傷つけるなんて…、だから対人戦は嫌なんだ
俺は一旦軽く彼の剣を弾く
キンッ…!!!!
「…!」
よろけて体制を崩した彼に向かって構えをとり、横なぎに一閃
かろうじて刃で俺の剣を彼は受け止めた
しかし
「ぐばぁ…!!!!!!!!!!」
刃の重みで、道玄は勢いよく吹き飛ばされ、壁に追突、そして道玄の重みと俺の刀の力が相乗効果を生み、壁が爆音を立てて大破した