BLOOD§INFECTION
ズ…!!!!!
その様子は、一瞬空中で停止したかのように見えた
しかし、すぐに衝撃波に沿って赤い血の線が浮かび上がって−
どす黒い血をまきながら、真っ二つに裂けた
「…よし。」
返り血を拭い、振り返ると、岩型の吸血鬼は既に倒された後だった
「…固いやつ、どうやったの?
やるじゃん。」
「ふん、楽勝だし?
間接の隙間に刃を入れて、崩していったんだよ。」
「なるほど。」
そこで楽は軽く笑う
「お前には助けられた借りがあるし、今からそこそこ従ってやるよ。」
金髪の隙間から除く猫目が更に細くなる
「素直じゃないね。」
「うるせぇ。」