BLOOD§INFECTION



「はぁ…、あの連中らなに考えてるんやろな。
璃玖先輩と比奈千春は別部隊で移動しとったんやから、璃玖先輩の失踪とは比奈千春は無関係やのに。」


そういって神無さんは渋い顔をするが、すぐに俺に勝ち気な笑顔わ向ける


「でも大丈夫やで、比奈千春!
比奈千春と行動してたうちらは、あんな噂信じてへんし、いつでもあんたの味方やからな!」


「!」


「な、なに鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔してんねん…!!!」

「や…、神無さんが俺を励ましてくれるなんて…。」


あんなに嫌われてたはずなのに驚きだ


「か、勘違いしてもろうたら困るで!
皆の気持ちを代弁しただけで、うっうちは別にそんな…ごにょごにょ。」

「あ、やっぱり。」


「やっぱりってなんやねん!!?」



相変わらずの嫌われっぷりだが、少し神無さんとのやりとりで気分が晴れたようだった

元々一人だったし、噂なんて気にしない質だったが、どうも気づかないうちに気が滅入っていたらしい





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