スターチス〜悪戯な彼〜
一定の距離感を保ちながら俺は言った。
「悪いけど、楓待たせてるから。」
「ええー!またかよー。」
だだをこねる直哉…
だからお前は中学生かッ!
いい加減大人になれよなー。
なんて思いながら…
鞄を手にとって席をたった…。
ガタン−ー
「えっ!?もうかえんの!?」
だからぁ…
話し聞いてたか?
「さっき言ったろ?俺はもう帰る。楓が待ってんの。」
「ちぇー。」
いじけた直哉を無視して俺は1年5組の教室に向かった。