スターチス〜悪戯な彼〜
ガンッー−
「ったぁ…」
「ぷっ…あはは♪」
よそ見をしすぎて、頭上に低い壁があるのに気づかなかった…
オレってばかだ…
楓にも笑わちゃったし…
「…//」
恥ずかしくて黙り込んでしまったオレに気をつかってか、真横にピタッとくっついて、そっと手を握ってきた楓−ー
なんで楓といると、
こんなに温かいキモチになれるんだろうー−
カエデ…
ありがとう。
「楓…」
「ん〜?」
鼻歌を歌ってご機嫌な様子の楓…
「スキだー−」
オレは、空気に消え入ってしまうそうな小さな声で呟いた…