スターチス〜悪戯な彼〜



「ばかっ…」



楓は真っ赤になって、 


オレの背中を叩いた… 



「いってえよ…」



「ばかっ…ばあかっ!」



そう言って楓はオレの手を離して逃げる… 




「待てこらぁ〜」



オレは楓を追って音楽室に入った… 








「かえで〜?」


名前を呼びながら綺麗に並べられてある楽器の隙間に楓がいないか探す… 




「出てこっ…んん!?」



誰かに急に後ろから手で口を塞がれた−ー 



もちろん、



犯人は… 






「楓…お前、なにして…「し〜っ!静かに!」」


はっ!? 




なにコイツ… 




オレを押し倒す体勢になっている事にも気づかずに楓はオレを喋らせないように必死だ…  



ふっ… 




良い度胸じゃねえか… 








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