スターチス〜悪戯な彼〜
「うぅー。」
ん?
目を粒っていた俺は、
突然のうなるような
声に身を起こした。
一体なにがあったんだ!?
辺りを見回すと、
そこには真剣に
課題に取り組む
楓の姿があった。
俺が仮眠をとっている間も1人で勉強してたのか…。
やべぇ…。
超可愛いんだけど。
俺の心臓は楓の一生懸命な行動のせいで破裂しそうになっていた。
俺が教えてやんねぇと、
「わかんねぇくせに。」
「あれ?秀一…起きてたんだ。」
独り言のつもりが、
いつのまにか声に
なっていた…
「ねぇ楓。眉間にシワよってるよ!?」
オレは焦りを消すか
のように、咄嗟に嘘を
ついた…
「へ…!?あっ、うんっ」
ぷ…
まんまと流されてやんの。
やっぱ楓最高だわ。
「なっ!?」