スターチス〜悪戯な彼〜



ガチャンー− 



俺は階段を下りて、玄関の取っ手に手をかけたー−… 




その時…










キュ… 




「え…」 




俺の手の上に重なったもう一つの手のひら…  






小さくて… 





暖かくて… 




思わず抱きしめたくなるような−ー−… 





『可愛い掌』










「待って、行っちゃやだ。」


楓が俺を見上げて言った… 









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