スターチス〜悪戯な彼〜
「おはょ♪楓。」
「ん…って!秀一!?」
「どうした〜?」
寝ぼけ眼のあたしをよそに、秀一は余裕の笑顔。
「どうしたって…なんでここにいるのよ!」
半裸の秀一を目にして、パニック状態のあたし…
「なんでって、俺たちあの後やったじゃん?そんで眠ってしまったってわけ。」
「眠ってしまったって…って!今何時!?」
あたしに呆れ果てたのか、苦笑い気味の秀一…。
「今は、9時。」
「えーっ!学校始まってんじゃん!」
秀一は何か言いたげ。
「ばーか。夜だよ。夜。」
「ふぇ!?」
さっき、おはよって言ったじゃん!
秀一のばかっ!
なんて思ってると…
「つうことだから、俺帰るわ。」
そう言って、秀一はあたしを置いて出ていってしまった−ー…
待ってよっ!
あたしは急いで上着を羽織って、追い掛けた…